弁護士に依頼した後の注意

目次
 1.弁護士に依頼した後は相手方と独自の交渉はしない
 2.弁護士にはこまめに連絡を取る
 3.新しい事実が出てきたら弁護士に報告・相談する
 4.他の弁護士に相談しない
 5.裁判で負けても罵倒、批判はしない
     
弁護士に事件の解決の依頼をした後に注意しなければいけないことや守らなければならない重要なことがいくつかあります。不用意な行動が事件を長引かせたり、あるいは不利な結果を招くことが有りますので十分注意してください。

弁護士に依頼した後は相手方と独自の交渉はしない

弁護士との間に契約を交わしたら相手方と勝手に交渉することは弁護士から許可が無い限り絶対に避けなければなりません。場合によって弁護士から依頼された(まずあり得ませんが)場合は止むを得ませんが、そうでない限り、相手方から電話等での接触を求められても、「全て弁護士に依頼(委任)してあるので、受任通知に記載してある弁護士に電話してくれ」と、返事をすべきです。一切話をしないくらいの心構えが必要です。

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相手が電話を切らずに一方的にしゃべっても、確たる返事は控えるべきです。そして、相手が言ったこと、日時、接触の方法及び場所等を細かくメモし、早い時期に弁護士に報告を行ってください。弁護士からの受任通知を受領したら、相手方は事が大きくなったことに焦りを感じ、また本気で勝負してきた、と言うことを感じ取ります。

そうして、話すことに抵抗や不安が有る弁護士と交渉するよりも話し易く、説得し易い、さらに圧力をかけやすい依頼者の方に連絡をしてきます。そこで、毅然とした態度をとらないとズルズルと交渉の場に引きずり込まれます。

その結果、弁護士の交渉に支障をきたし、提訴した場合は、依頼者の返答次第では「こういった内容の和解が成立している」と、主張されることもあり得ます。

しかし、弁護士から通知が来たために相手方が全面的に折れてきたり、納得のいく和解案を提示してきたら、話を聞いて、「弁護士と相談してみます」と返事をして弁護士に報告します。

弁護士にはこまめに連絡を取る

別章でも触れたとおり、弁護士によっては進捗が遅かったり、また経過報告を全く(本当に全くです。)してこない弁護士もいます。その時は、弁護士に進捗状況を確認するなり、急いでもらうように弁護士の気を悪くしない程度に依頼してください。タイミングを逃すと結果が悪くなることは大いにあり得ますし、進捗を確認することで、弁護士も動かざるを得なくなります。
上手にコントロールしてください。軽微な問合わせは、メールでも構いませんが、急がせるときなどは電話でやんわり言った方がはるかに効果があります。

新しい事実が出てきたら弁護士に報告・相談する

弁護士に依頼した後に証拠となるべき書類等が出てきた場合は、弁護士に電話して必要の有無を確認してください。日本の裁判は、正しい者が勝つのではなく証拠が有るものが勝ちますので、有利な証拠はドンドン出すべきです。必要か否かは弁護士に判断してもらえばいいです。

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他の弁護士に相談しない

次に、事件の依頼を弁護士に依頼した後は、他の弁護士に相談したり、セカンドオピニオンを求めて弁護士事務所廻りをするのはやめましょう。依頼した弁護士が頼りないのだったら、最初から依頼をすべきではありませんし、他の弁護士に依頼するので有れば最初の弁護士との契約を解約、解任してから依頼すべきです。依頼した弁護士が気分を害して大事な場面で辞任したら纏まる話もまとまらなくなります。

裁判で負けても罵倒や批判はしない

最後に、弁護士に依頼したものの裁判で負ける、と言うことも有ります。この場合、どうしても「あの弁護士が悪い」とか「他の弁護士だったらひょっとして勝てていたのではないか?」と思いがちです。さらに、上級審で弁護士を代えたら勝訴したような場合は特にそう思いがちです。

しかし、一概にそうは言えません。判決を下すのは裁判官です。裁判官の考え方が判決に大きく影響することがあります。同じように証拠を出して、同じように法解釈を主張しても結果が違うことはあります。裁判官も「俺が法律だ!」と思っていますので自分の考え方に合わなければどんな主張をしても聞き入れてもらえません。例えば、リース契約については、以前は無名契約説、金銭消費貸借契約説、賃貸借契約説等がありました。未経過リース料の請求を求めて提訴しても、裁判官が賃貸借契約説の考え方ならば「未経過の賃料は認めない」となるわけです。素人目にも明らかに、証拠を出し忘れたり、主張が的を得ていなかった場合は非難も止むをえませんが、そうでない限りは慎みましょう。

第一審で敗訴して控訴する場合、弁護士を変えずにそのまま同じ弁護士に依頼する場合に信頼関係が無くなれば交渉や訴訟を有利に進めることも難しくなります。

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